◆Review...

Swam with a FISH  (Catchさんfrom BIG FROG)


 初めて手に入れたPhishのCDは[Hoist]。噂で色々聞いていたので、とりあえずジャケ買いしてみた。その頃聞いていた音楽はDEAD一本だった僕にはいまいちしっくりこなかったが、DEADにはない勢いにHeavy Musicあがりの僕のハートはだんだん掴まれていった。

時は流れ、97年夏、僕とドラムスのとん、マネジャーのパキの3人は気付くとワシントン州、ゴージのパーキングロットで彷徨っていた。初めてのPhish体験である。

僕のPhish openerは[Theme from a bottom]。今思うとペイジのピアノが鳴った

瞬間、僕にはエラができ、ウロコが生えたのかもしれない。

トレイの想像以上に激しいステージングに拳を握り、マイクのずば抜けたファッショ

ンセンスに涙をながし、フィッシュマンのドラムのイス(正確には変な箱みたいなやつ)の低さに驚き、ペイジのマイクコードさばきに頬を赤らめた2日間はその後のレモンホィール、ハロウィーンのヴェガスへと僕らを向かわせた。

そのヴェガスのショウで偶然にもPhat leafに会うことができた。

彼はphishのインタヴューを取りに来ていて、色々話を聞くことができたと聞き、凄く興奮したのも束の間、その約1ヶ月後、Phatleafから1本の電話がかかってきた。『フィッシュマンがプライヴェートで遊びにくることになっちゃったんだけどWellcome partyを開きたいので協力してくれないかな?』とのこと。僕は『OK,やろうよ!!』としか言う事が出来なかった。とは言った物の、都内のクラブやライヴハウスを取るのは時間的に至難の技だった。しかし、今はなき(移転した)Shinjuku LOFTの店長、小林さんの御好意で移転間近のLOFTを借りる事が出来た。LOFTには個人的に思い入れがあったのであそこで演奏出来たのはとてもラッキーだった。

  当日、いつもにも増して落ち着きのなくなった僕らの前に、彼は普通にタクシーから降りてきた。どこかで見たことのあるキャップにボロボロのジーンズ、キタナイT-SHIRT,ふつうの田舎のアメリカ人といった印象だった。『Nice to meet you』、差し出した右手で握手をした彼は、何万人もの人達と一緒に見たり、テレビやヴィデオで見た彼同様とても小さかった。.....が、やはりドラムに座ると間違いなくあのジョン・フィッシュマンその人だった。パーティーの内容はほとんど決まっておらず2、3曲ジャムれればいいと思っていた僕らだったが、気付いてみれば最初の1曲以外は全部一緒に演奏してしまった。僕の左斜後方で彼が叩いているとは想像できず、何度も振り返ったが夢は覚めなかった。僕は彼と言葉以外のツールを使ってコミュニケションがとれたと確信している。彼が何度も僕らを試しているのも解ったし、それに少しは答える事ができたと思っている。音の隙間を探して、そこに入れるオカズのセンスの良さ、曲中のどんな変化にも敏感に反応する耳の素晴らしさを表現する言葉を僕はまだ知らない。あの夜の出来事を上手く伝えることは僕には難しい。強いて言うならアントニオ猪木に卍固めを掛けられた位のインパクト、サッチーと神田うののけんか止めた位の充実感が得られたのは間違いない。が、僕が一番驚いたのは2時間半の演奏が終わって楽屋に戻った時に彼が言った言葉だ。『2nd SETはいつ始まるんだい?』 僕は『このジャンキーめが!!』と思うのが精一杯だった。

 こうしてカエルと魚の水泳大会は幕を閉じたのでした。

 後日、打ち上げを兼ねて渋谷で蟹鍋を一緒に食べる事になった。

 彼はイカの塩辛からモズク酢までなんでもたべていた。それに色々な話を聞くことができた。他のメンバーの事を聞いてみると彼曰く、『トレイはとても情熱的な奴だ、ペイジはただのカウチストーナー、マイクは昔から知っているけど「??」だね、理解不能だ。』とのこと。その他には、[story of the ghost]にマイクがDATで録音した工事現場の音が入っているんだけど(phish newsにかいてある)そのDATはフィッシュマンがマイクの誕生日にあげた物だと言うことが判明した。

その後、日本を十分に堪能した彼はM.S.Gのステージへと帰っていった。

僕らのミラクルはこれだけでは終わらなかった。

そう、来る7/31〜8/1ついに、ついに、この日本にあのPHISHがやって来る!!あのフィッシュマンとの出来事がこの下地になったのだと信じたい...........が、そんなことどうでもいい。僕には到底受け止める事ができないほどの大事件だ。

 しかし、それをさらに上回る出来事が起きるから世の中は面白い。

 なんと僕らbig frogがPhishと同じfield of heavenのステージに立つことができるとは!!まさにLife is beautiful!, Wilson SUCKS だっ!

ミラクルはどこにでも転がっているのかも

 でも、僕らがここまで来れたのは皆のお陰です。苗場での3日間、一緒に楽しみましょう。(僕としては自分の演奏よりphish見る方が楽しみだったりして・・)

 がんばります。

06/29/99   Catch (Bass) from BIG FROG


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