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作曲のココロエ




音楽理論は必要か?

よく、「音楽理論が解らないから作曲なんて出来ない」という言葉を耳にします。確かに作曲するにあたって音楽理論を知っていて損はないと思います。でも、音楽理論を知っているからといって良い曲が書けるとは限りません。(※1)
では、作曲に音楽理論は必要なのでしょうか?

私の答えは「No」です。
中途半端な理論なら無い方がマシ。今から音楽理論を勉強するくらいなら耳やリズム感を鍛えた方がいいと思ってます。(※2)

実際僕自身が曲を作る際に理論的なところはほとんど考える事は無いですし、逆に足枷になっていると思われる時の方が多いくらいです。


(※1)
クラシック的な作曲をする場合はないとしんどいかもしれません。


(※2)
音楽理論の基礎の基礎みたいな最低限知っておいた方が良いというような事はあります。
これについてはまたの機会に書きたいと思います。



実験的作曲法のススメ

私が勝手に作った言葉です。>「実験的作曲法」
理論に沿った曲作りでなく、あれこれ試してみて耳だけを頼りに良いか悪いかを決めていく作曲方法です。
ポップスの場合、敢えて理論に逆らった部分にその曲のキモがあったりする場合が多いです。しかし、これを意図としてやるのは並じゃないです。よほど音楽を知り尽くしていないと駄目でしょう。またこれが出来れば音楽で飯が食えます。

では、我々みたいなプアな知識でどうやれば良いのでしょうか?
「理論を捨て偶然に頼れ」
つまり、中途半端な理論はこの偶然を生み出すのに邪魔になるので一端それを忘れて、あくまで耳だけを頼りに偶然に頼る作曲/編曲の方法です。(※1)

「理論があればその逆も真なり」
ある程度の音楽理論がわかっているなら、その逆をやってみると言うのも手です。
世の中、理論だけに縛られていては生まれなかった名曲と言うのもあるのですから・・・


(※1)
偶然に頼る以上どうしても時間が掛かってしまうので、根性と根気を要求されるところではあります。



緊張と安定のバランス

基礎的な音楽理論にそって曲を作ろうとするとついつい童謡みたいになってしまいがちです。なぜでしょうか。(※1)
童謡というのは音程感のしっかりついていない子供が歌うためもしくは子供に歌ってやるために作られた曲です。この曲に必要な要素は「安定、安らぎ」といった要素です。

基礎的な音楽理論と言うのは西洋音楽が最も安定した形を成す時の理論だったりします。つまり基礎的な音楽理論に沿って作られた曲は安定感があるというわけです。(※2)
あなたが作った曲が、もし童謡ぽく聞こえるとするなら、おそらくそれは基礎的な音楽理論に比較的近い構造を持った曲と言えるでしょう。

では、これらの曲がポップスのなかでも名曲と呼ばれる曲たちと比較して、いったい何が足りないのでしょうか?

この答えが緊張です。
例えばドラマで主人公とその彼女が最初から最後までハッピーでいるというドラマが面白いでしょうか?(※3)
途中何度も事件があり、そのたびヤキモキさせられ最後にハッピーエンドへ繋がる。もう、お決まりの進行といえるでしょう。(※4)
音楽もこれと同じです。曲中に適度な緊張を持たせることで次に繋がる安定感をより安心感につなげる。曲における駈け引きのテクニックです。

では曲中における緊張とはなんでしょうか?これがつまり音楽理論を逸脱した進行や、和声を飛び越えた音というわけです。
つまり適度な緊張と安定が名曲を生み出すキモとも言えるというわけです。
ただ、やりすぎると凄いことになってしまうので注意が必要です。(※5)


(※1)
童謡の中にも凝った進行の物もあるので、一概には言えないのですが、あえてそういうことにします。


(※2)
60年代あたりのフォークソングも結構こういうタイプの曲が多かったりします。


(※3)
それはそれで見てみたい気もしますが、絶対途中で飽きるでしょうね(笑)


(※4)
ドラマはこの事件の味付け具合でバリエーションが出てくるともいえます。


(※5)
ロックの中にもこのやりすぎは存在します。例えばKingCrimsonとか・・・



違和感を切り捨てるな

曲を作ってて違和感を感じる部分と言うのがあると思います。この違和感というのはなんでしょうか?
もし、曲を作りながら感じた違和感を全て取り払ってしまうとどうなるでしょうか?おそらく、どんどんと安定していき、最後には童謡的な曲になってしまうことだと思います。

この違和感こそが、うまくハマれば曲のキモになる可能性のある部分、つまり緊張だといえます。この緊張をいかにバランス良く残すか?あなたのセンスが問われる部分じゃないでしょうか。(※1)
適度な緊張と安定。お忘れなく・・・





実際に僕が曲を作る際に大事にしている部分を書いてみました。全ての人に薦められるほどのものだとは思っていませんし、最良の作曲方法とは思っていません。
しかし、プアな音楽理論から名曲を生み出す可能性の一つとして捉えています。
他にも方法はあるとは思いますが、これを参考に自分なりの作曲方法を見つけてもらえればと思います。



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