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CubaseVST/24とDSP Factoryで何が変わるか?
CubaseVSTはCPUベースでオーディオのミキシング、イコライザー、エフェクト処理を行うのは先にも書きました。
十数から数十ものトラックの音声データを読み出しながらこれらの処理を行っています。その為、ハードディスクはIDE(※1)のものよりもSCSI(※2)が推奨されるのはIDEのほうはCPU自身がディスクをコントロールし、データを読み書きするのに対し、SCSIの場合CPUはコマンドだけ送りあとはメモリにデータが蓄えられるのを待つだけ(その間処理が可能)となり、CPUへの負荷が減るからです。
CPUベースのオーディオシーケンサーが豊富に出てきましたが、レコーディング現場では相変わらず非常に高価(Cubase,Logic等に比べて)なProToolsがHDRとしてもてはやされるのは、ProToolsの方はその処理の多く(ミキシング、イコライジング、エフェクト処理等)をカード上のDSPが行っているからです。(※3)
その為、CPU側はハードディスクの読み書きに専念出来るのです。
DSP FactoryはメインのカードになるDS2416カード上に5個ものDSPを配置しています。ProMixシリーズと同じDSPとの事ですが、実際にはO2Rが6個、O3Dが5個、01Vが4個積んでいるそうです。(つまり、DS2416は処理内容的にはO3D相当)DSPの内訳も聞いたんですが、DSP1個で8chを担当するとかで3つがチャンネルで、1個が2系統のエフェクト処理を行います。(※4)
つまり、DSP Factoryは今までのオーディオカードと違い、ProMixシリーズ(O3D)をパソコン内に再現するためのカードというわけです。
これによってミキシング(※5)、イコライジング、エフェクト処理をDSP上で行い、CPUの負荷を減らし、ハードディスクとDSP Factoryカードへのデータの受け渡しや、MIDIシーケンス処理等に専念する事が出来ます。
ただProToolsみたいにプラグインをDSP上で走らせたりは出来ません。念のため。(※6)
また、DS2416カード1枚に対し、アナログのI/Oボックス(AX44 4in4out)×2個や、ADAT Optical I/F×2を持ったオプションカードを繋ぐ事が出来、最大16chの外部入力、外部出力を持てます。
DSP Factoryの動作としてはPCIバスに対し出力8ch、入力16ch(※7)と外部コントロール用のバスを持っています。ソフトウェアはこれに対してコントロールを行い最大16inのミキサーとして使用したり、ハードディスクレコーディングを行ったりします。
CubaseVST/24は従来のVSTミキサーとは別に、DSP Factoryの全機能を使用するため、DSミキサーを持っています。このミキサーは従来のVSTミキサー同様にプレイバックしながらの動作や、その時の設定などをCubaseVSTのDSトラックと呼ばれる特殊なドラック上に記録し、リストエディタでエディット(※8)したり再生時にオートミックスを行ったり出来ます。
CubaseVST/24+CPU側はDS2416からPCIバスを通してやってくる8chのデータをVSTの入力チャンネルに割り当て、レコーディングを行う事が出来ます。
この時、DSP Factory側は入力された信号はミキサーの入力に入力されるので、DS2416側のバスアウトの1(L,R)〜4(L,R)を使って送ってやります。
DS2416側のバスアウトはそのままVST側の入力チャンネルDS1L〜DS4R(※9)になります。
この際に、DSチャンネルを通されるため、DSP Factory側で4バンドEQやダイナミクスプロセッサ(コンプ/リミッター/ゲート)を掛けて録音する事も出来ます。(※10)
特にリミッターやゲートは積極的に使っていきたいですね。
出力時にはDSチャンネルの1〜16にCubaseVSTの出力バスが繋がっているのでこれを使います。内蔵のDSPエフェクトは21〜24にリターンされます。
DS側のバスとVSTの出力バスをうまく使えばVST側のプラグインエフェクタも使えるでしょうし、DSP Factoryではインサートエフェクトが使えないので、余ったCPUパワーをインサートエフェクトに使えばウハウハでしょう。(※11)
これはDSP Factoryに送る前のCubaseVSTミキサー上でインサートエフェクトを掛けたいチャンネルに対しインサートエフェクトを使用してやれば、インサートエフェクト処理されたオーディオ信号がDSP Factoryに送られます。
この辺りは録音編で詳しく解説していこうと思います。
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(※1)
パソコンを普通に買うとたいていこのタイプのドライブが付いてきます。
何故?それは安いから(笑)
ただ、IDEでもUltraDMA33/66に対応したドライブ&チップセット(CPUの周辺チップ)なら設定次第でCPUに負担をかけないディスクのRead/Writeを行える可能性があります。
それでも出来れば2ドライブ以上の構成にしてシステム(仮想メモリとかがここに置かれる)ドライブとレコーディング用のドライブと別けてやりたいところです。
(※2)
遅いSCSIドライブと上で書いた早いIDEドライブとならどっちが良いの?って答えはそのうち実験してみます。
(※3)
まぁそれだけが理由というわけではないのですが・・・
たとえばプラグインの種類とかも豊富ですし、周辺装置も揃っていますね。
(※4)
、あと1個が・・・なんだったか忘れてしまいました(笑)
(※5)
しかも面倒な録音時のモニター環境の設定もミキサー上でちょちょいと出来てしまうのでレーテンシーの問題なんか関係ないねって感じでマルチトラックレコーディングできます。
EVENTのGinaにもモニターをスルーする機能があってこれも凄く便利でした。
(※6)
このカード上のDSPにソフトウェアからプログラムをダウンロードして動かせるようになれば個人的にはもうProTools必要ないんですが・・・
(※7)
2枚挿せば倍に増えます。DSPによる32トラック再生も夢じゃない!
しかもエフェクトも4系統に増えAUX SENDの3,4,5,6それぞれ別のエフェクタが掛けられるようになります。
下手に外付けのエフェクタ買うより2枚挿ししちゃった方が楽かも・・・
(※8)
これは、リストエディタに熟練してないと辛いかも・・・
(※9)
CubaseVSTからは8ch同時入力のカードと同様に扱われます。
(※10)
使い方によっては空間系エフェクタも掛けたまま録音できるらしいけど、これはあんまりやらないから詳しくは知らない。
(※11)
どのくらい違うかもこの先検討した方が良いですね。
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