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ソフトウェアとハードウェア

ハードディスクレコーディングシステムと言っても実は幅が広くて、ソフトウェアのみで処理するタイプのものや、パソコンを用いながらも拡張スロットに挿したカード上のDSP(※1)等で処理するもの、パソコンを使用せず単体でレコーディング可能なものなどがあります。
それぞれコスト(※2)や拡張性等様々な面でメリットやデメリットがあって、どれを選ぶかつい悩んでしまうところです。
それぞれ得意とするフィールドがあり、これらを的確に見極め、また現実と将来性を天秤にかけながら、財布の中身と相談して選択するのが賢い選び方だろうと思います。
それぞれの方式について簡単に見ていきましょう。


ハードウェア型ハードディスクレコーダー

ハードディスクレコーダー専用機にはミキサーやエフェクタを内蔵した1台で完結する形のものと、外部のミキサーを使用する事を前提とし、あくまでレコーダー部分に的を絞ったものがあります。
また記録媒体も様々なものがあり、HDD,ZIP(※3),MD-DATA(※4)などがあります。
ディスク型の記録媒体を使用しミキサー内蔵型のレコーダーの代表的なものを挙げてみましょう。

メーカー

製品

ミキサー

トラック数

仮想トラック

記録媒体

圧縮

Roland

VS-880

Digital

8

8×8(-8)

HDD

圧縮


VS-1680

Digital

16

16×16(-16)

HDD

圧縮


VS-840

Digital

8

8×8(-8)

ZIP

圧縮

AKAI

DPS-12

Digital

12

250(-12)

JAZ


KORG

D8

Digital

8


HDD


FOSTEX

FD-8

Analog

8


HDD



D-160


16


HDD



FD-4

Analog

4


HDD


YAMAHA

MD-8

Analog

8


MD-DATA

圧縮


MD-4s

Analog

4


MD-DATA

圧縮

TASCAM

564

Analog

4


MD-DATA

圧縮

価格帯も様々だがここに挙げたものは数万〜10数万円あたりの価格帯のものです。


専用カード型ハードディスクレコーディングシステム

DSPを搭載した専用のカード(ボード)とソフトウェアで構成されていて、ミキシングやエフェクト処理をボード上のDSPで行うことで、CPUに負荷を掛けずに高度な処理を行う事が出来ます。
CPUが非力だった頃はパソコンによるハードディスクレコーディングと言えばこれの事を指していました。(※5)

メーカー

製品

OS

BUS

Digidesign

ProTools|24

Mac/WindowsNT

PCI

Digidesign

Session8

PC

ISA

ENSONIQ

Paris

Mac/Windows

PCI

DigitalAudioLab

V8

PC

ISA/PCI

ただし、現時点でProTools|24とParis以外はどうなってるのか不明です。(Session8はProToolsのWindowsNT版の登場で完全に姿を消した物と思いますが・・・)
これらはまともにセットを組むと100万円〜といった感じですかね・・・
値段的に現実味のないところなので興味はあれどあまり詳しくは調べたことがないです。


ソフトウェア型ハードディスクレコーディングシステム

最近一番元気のある部門じゃないでしょうか、MIDIシーケンサー(※6)にオーディオ機能を持たせたものや波形編集を中心にした物、独自の進化を遂げた物など多種多様にあります。
上の専用カード型との違いは特殊なカード(ボード)を必要とせず、オーディオの入出力の機能を持ったパソコンならすぐにハードディスクレコーディングが出来てしまうところです。
ミキシングから果てはエフェクト処理まで全てCPUで行うため非力なCPUでは満足に使えなかったりします。
数も多いので、シーケンサーと一体になった「オーディオシーケンサー」と呼ばれるものを挙げてみます。

メーカー

製品

OS

プラグイン形式

Steinberg

CubaseVST

Mac

VST



Win

VST/DirectX

EMAGIC

LogicAudio

Mac

VST/Premier



Win

DirectX

OPCODE

VISIONdsp

Mac

VST/Premier

MOTU

DigitalPerformer

Mac


TwelveTone

Cakewalk

Win

DirectX

価格はまさにピンキリでソフトウェアだけで本体の音声入出力を使う場合は数万円からでいいのですが、音質を追求しオーディオカードと呼ばれる高音質かつ入力/出力を複数持ったカードを買うとさらに数万円〜十数万円ってところでしょうか。



(※1)
信号処理のみに的を絞り、信号処理を非常に高速に行うプロセッサ。

(※2)
初期コストとトータルコストで違いがある場合があるので注意です。

(※3)
米I・OMEGA社のリムーバブルディスクです。容量は100Mbyte。

(※4)
MDでデータを記録できるようにしたもので、通常の音楽用MDとはフォーマットが異なります。

(※5)
プロがハードディスクレコーディングと言うと大概これの事を指します。

(※6)
MIDIで演奏情報を記録し、MIDIに対応した音源(シンセサイザー、サンプラー等)を演奏させるもの。





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